- 2017年6月30日
未だタイトルが定まっていない作品の一つです。
具体的にはcase19 → 遠海 → F65/302と来ているのですが、正直最初のが一番良かったのでは?と思い始めているので(そしておそらく無限ループに陥る)。
本当は「海」が良かったのですがそれはもう付けてしまっているのですよね。まあ再録時に決めれば良いか、と……。
個人的にはかなり私らしい話になっていると思うのですが、それはつまりかなり読みにくいということで、普段はこういう表現の仕方や話の展開の仕方は極力抑えています。
後半の部分も必要ないと思っているんですよね、蛇足っぽいので。再録に当たっては削るかもしれない。
とにかく不確定な部分が多すぎる話だな、という印象が大きいです。自分で書いたのに。
肝心の内容に触れていませんでした。
criteria通りの〝性的倒錯〟であったならこんな感じになるのではないか、という話です。
審神者の性的なものに対する嫌悪が激しいのは、おそらく自分にはそれが生得的に備わっていて排除しきれないが故のことなのかもしれないなと考えてこうなりました。
どうしようもなく嫌いで汚らわしいと思っているものが長谷部君には無いけど自分にはある、しかも度々作用してしまう、それが絶対的に許せないからこその激情なのかなと。
どうしてそう感じるようになったのかはまた別の話ですが。
実際のところ長谷部君がどう感じているのかについては良く分からないので此処にも書けませんが、そもそも彼はほとんど何も知らないという体でいることを求められていますから、自分の主の事情もおそらく何も分かっていないに等しいんでしょう。
審神者はただただ日々が辛いんだろうなという感じはしますが。
自分はこれ以上もう何処にも行けない、本丸という閉鎖された場所で長谷部を相手に嗜虐癖を揮いながら鬱屈とし続けていなければいけない、おまけに性的欲求という余分なものがくっ付いてきている……と。
自分ではどうしようもないレベルの厄介ごとに付き纏われていて行き詰まった末の行動なんじゃないかなあと思います。長谷部君からしたらいい迷惑ですが。
この話の厭なところは何となく〝長谷部君〟が一人じゃないように読み取れるところですね。
そういうのはあまり好きではないです。
- 2017年6月29日
「腑に落ちない話」で書いたのは「都合の良い話」や「嘘偽りのない話」の二人です。
この審神者は長谷部君に対して(自覚した明白な)好意がある訳ではないので便利な玩具程度にしか思ってません。
好き勝手できる相手なので殴りたかったから殴った、内容的にはその程度の話です。
諍いの相手を誰にするか(明石君や乱君など)色々悩んだのですが、最終的に長谷部君が審神者の前での露出を嫌がる方向にしようと決めました。
この二人に関しては長谷部君の方が性的なものに対して潔癖っぽいですね。
恋人らしい行為は何もしていないんですが。過去に書いたものも脳姦とかばかりなので。
どうしてこの審神者が長谷部君と普通に性行為しないのかは(私自身の主義とは別にして)ちょっと謎ですが、可能性としてはこの話で言及されているように「俺にそういう趣味はない」なのかなー……と。
でも脳は犯すんですけど。
まあでも無理だと判断したらさっさと切り上げて無理させないとか脱ぐところを想像してみたりだとか明日からも近侍を任せることをちゃんと言葉にして伝えるとか、割と優しいところがあるんじゃないかと思いますよ。
それこそ普段の二人の方の長谷部君よりも幸せなんじゃないかと思います。
湯呑投げられたりしてますけど。
- 2017年6月28日
基本的に〝短篇〟として扱っているものはprivatterでの更新順に纏めているのですが、14に入れた三篇は扱い方こそ違えどどれも理想について何かを考えている話であることに今気が付きました。
二次創作をやっていて面白い瞬間の一つだと思います。
私にはもう十年ほども頭の中で(或いは紙上に)繰り返し描いているものがあって、それが何なのかということについては関わりないことなので省略しますが、今回「小説」という形にして向き合ってみたところその理想が十年経っても色褪せていないことを思いがけず目の当たりにして、何と言いますか、とても驚いたというのがありました。
それは十年経っても何も変わっていないことに驚いたのか、今回思い出すまで覚えていたのに忘れていたことに驚いたのか、無意識に取った題材が〝それ〟だったことに驚いたのか……それは分かりませんが。
勿論全く変わっていない訳ではないのですが、やはり感慨深いというか……。
審神者のそれが長年抱いてきたもので今漸く長谷部君によって昇華されているのか、それともただ眼前の物体に対して湧出しているだけで脈絡などないのか、特に考えたこともありませんでしたが、そういう捨て切れない理想があっても不思議ではないと思います。
別にそれは小さな教会での結婚式だろうが行為を嫌がられるという状況だろうが何でも良いんですが。
ただ理想は理想のままであるから美しくて夢想することも楽しいのではないのかと考えたりもします。
※ 最初の一篇(教会云々の話)は短篇集13と重複していたので削除しました (2018/11/09)