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何処でもない遠いところ / F65/302

  • 執筆者の写真: Chisato Mitobe
    Chisato Mitobe
  • 2017年6月30日
  • 読了時間: 2分

未だタイトルが定まっていない作品の一つです。

具体的にはcase19 → 遠海 → F65/302と来ているのですが、正直最初のが一番良かったのでは?と思い始めているので(そしておそらく無限ループに陥る)。

本当は「海」が良かったのですがそれはもう付けてしまっているのですよね。まあ再録時に決めれば良いか、と……。

個人的にはかなり私らしい話になっていると思うのですが、それはつまりかなり読みにくいということで、普段はこういう表現の仕方や話の展開の仕方は極力抑えています。

後半の部分も必要ないと思っているんですよね、蛇足っぽいので。再録に当たっては削るかもしれない。

とにかく不確定な部分が多すぎる話だな、という印象が大きいです。自分で書いたのに。

肝心の内容に触れていませんでした。

criteria通りの〝性的倒錯〟であったならこんな感じになるのではないか、という話です。

審神者の性的なものに対する嫌悪が激しいのは、おそらく自分にはそれが生得的に備わっていて排除しきれないが故のことなのかもしれないなと考えてこうなりました。

どうしようもなく嫌いで汚らわしいと思っているものが長谷部君には無いけど自分にはある、しかも度々作用してしまう、それが絶対的に許せないからこその激情なのかなと。

どうしてそう感じるようになったのかはまた別の話ですが。

実際のところ長谷部君がどう感じているのかについては良く分からないので此処にも書けませんが、そもそも彼はほとんど何も知らないという体でいることを求められていますから、自分の主の事情もおそらく何も分かっていないに等しいんでしょう。

審神者はただただ日々が辛いんだろうなという感じはしますが。

自分はこれ以上もう何処にも行けない、本丸という閉鎖された場所で長谷部を相手に嗜虐癖を揮いながら鬱屈とし続けていなければいけない、おまけに性的欲求という余分なものがくっ付いてきている……と。

自分ではどうしようもないレベルの厄介ごとに付き纏われていて行き詰まった末の行動なんじゃないかなあと思います。長谷部君からしたらいい迷惑ですが。

この話の厭なところは何となく〝長谷部君〟が一人じゃないように読み取れるところですね。

そういうのはあまり好きではないです。

 
 
 

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