- 2017年4月15日
Textに短篇集10を更新しました。
Privatterへの投稿時には習作と題していたようなのも含んでいますので、全体に緩い感じです。
イベントの準備にかかりきりで、自分で筆を執る意味での創作とはめっきりご無沙汰なのが辛いです。
一度手を休めて書く日を作るべきなのでしょう。
今回更新した話を書いている最中、そういえば長谷部君は自分の主に対してどういう感情を抱いているんだろうな、なんて考えました。
本人に訊けば好意や尊敬を微妙に混ぜた優等生な答えが返ってくるのでしょうが。
好意、というのは間違いないですね。
ただそれは、彼の主であるところの審神者が何をしようが何を言おうが変質しない、酷く無関心な好意ではないのかと。
それについて審神者は直接にか間接にか言及していますし、確か以前にもそんなことを言っていた筈です。
或いはそれは正しい選択なのかもしれませんけどね。
彼の主がもたらす愛とやらは返せばそういった言動になるのでしょう。
但しその真偽は誰にも分りませんが。
- 2017年4月8日
最近は本ばかり読んでいて、あまり創作活動をしていませんでした。
2000字か3000字のものは少しだけ書いていたので、近いうちにまとめて上げておこうかと思います。
ABCD!3の頒布物も少しずつ作っています。
早め早めに進めていた筈が、気付けばあと一か月ほどとなっていて少し焦りますが……。
それでも自分で納得のいくクオリティに仕上げたいので、精一杯努力して完成させます。
イベントの準備が終わり次第書きたいものはあるのですが、私にしては珍しく設定等をきちんと考えないときついだろうなあという話なので、おそらく完成はまだ先になります。
そして暫くは本ばかり読んでいると思うので余計に。
先日言及した単行本「自生の夢」についてはまだ読む勇気が出ませんし、他にも飛作品を2冊ほど購入したりハヤカワ文庫を色々買ったりしていますし、……。
本を読んでいると物を書けなくなるのは何故なのでしょうね。
- 2017年3月25日
少し前から読んでいた河出文庫の「NOVA1」を読み終わり、暫し感想など書きつつ冷静になろうとしていましたが、結局続刊の「NOVA2」と、単行本「自生の夢」を衝動買いしていました。
NOVA1に収録されていた短編の一つが「自生の夢」です。
ネタバレにならない程度に抑えて書くと、あらゆる書籍や音楽、映像の情報が集積した中(GEB)に誰もが接続し、そしてまた其処をクロールするAIが存在する世界、GEBを巣として情報を喰っては壊して猛威を奮う"怪物"が突如として出現し、その危機に対処するために"稀代の殺人者"である間宮潤堂を死を超えて喚び起こそう……という訳なのですが。
私が途中から冷静でいられなかった原因がまさにこの間宮氏であって、心臓にずどんと突き刺さってくる、それぐらい直球に好みを突いていたという……。
私自身は文章を読んでいる間、場面に即した映像や絵が見えているタイプなので、当然文中の描写に沿って間宮氏の外見というものもそれなりに見ていましたが、正直其処はそんなに好みではないです。背が低いとか、頭を丸めているとか、脚が短いとか。
だから内面ですね。心情はほとんど描写されないので、あくまで言動からの判断ではあるのですが。
とにかく自分の能力に自信を持っていて、折れない信念か信条かそういうものがあって、全てそれに沿っての行動や言葉であって、外部の因子に惑わされないで、そして言葉で人を刺し、殺す。
実際に死ぬところまでは流石に望んでいませんが、私も自分の書く言葉、文章で人を刺したいと数年前から思っています。
読んだ人の何処かに深く突き立つ言葉。
そして自分の中に一つの信念があり、理解され難くともそれに従って動く、ということへの憧れは十年近い昔、別の小説の主人公に感銘を受けて以来のものです。
ずっと憧れ続けていた二つを併せ持っていたのが間宮氏だったのだなと、読書中の胸の高鳴りを反芻しつつ思うのです。
いつか、憧れているだけでなく、厖大なGEBの奥深く、彼の前に立てるでしょうか。