明日のはなし / 日記
- Chisato Mitobe
- 2017年9月1日
- 読了時間: 2分
今までに書いたもののうち、全年齢に限った中で一番好きなのはと言われたら、これと「オールグリーン」です。
良く書けていると思うのもその2作です。
読んでください。以下普通にネタバレをします。
どちらも全年齢かつきちんとストーリーのある話、ということで普段の作品とはかなり異なる毛色です。
多分少し不思議なものが書きたかった気分の時に書いたのでしょう。
見ての通り終末ものですし、ゲームシステムに絡んだ話もしています。こういうのが大好きです。
「日記」と「オールグリーン」、審神者は勿論違う人物です。
本丸の終わり方はそれぞれ少し異なります。日記の方は世界丸ごと終焉に向かっていたという裏があるので、何もかもが終わり、どうしようもない、という感じで。
まあ日記を書いていた本人はそんな事情もほとんど知らないんですが。
オールグリーンはあくまであの本丸単位での〝終わり〟なのでまた……。世界の中であの本丸、あの審神者と男士達が存在を許されなくなり誰知らず消える、という。
それを踏まえて(?)読むと、二人の審神者の違いもいろいろ見えてきて面白いなーと思ったのが書き終わった後の私です。
男士達への対応とか事態の把握とか。
まあその辺は各々に設定しているバックグラウンドの差も影響しているので、これくらいでー。
あ、あと何箇所かに[判読不能]なんてものが挿入されていますが、元ファイルには勿論原文verがありますので文章としてはきちんと存在しています。
ただ、世界が終焉を迎えた後に誰かがあの文書を回収して読んだとして、字が酷く乱れていたり紙面が損なっていたり、そういうものをイメージしています。
二人共、自分の世界が終わってしまうと知って、語るは過去のことばかりなんですよね。
当然かもしれないけれど。
後悔を語り、あるべき明日ももう見えない存在が、全ての感情を抱えたまま死んだ時、その後にどうなるのかは……?
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