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人の見る夢 / 短篇集17

  • 執筆者の写真: Chisato Mitobe
    Chisato Mitobe
  • 2017年8月31日
  • 読了時間: 2分

多分に衒学的なところがあるのが、私が普段書く審神者であったりするのですが(一人称俺の方はそうでもないですが)、自然科学系の話であれば一通りは興味を持っていたりもするので、偶にそういうところが顔を出している話も出来てくる訳です。

(人文系については私自身が全く興味を持っていないので語られないのでしょう)

何が難しいって、舞台は2205年以降の世界なので、必然的に今よりも技術が進んでいたり科学が進歩していたりする世界を書かなければならないということです。

200年前、19世紀から今この時代の諸々が想像できたかというと、おそらく不可能だったでしょう。

況して今から200年後です。正直何も分かりません。

現状と数年前、精々10数年前の状況と比較することである程度の想像をするしかないのですが、どうしても推測に願望が混じることは避けようがないのだと思っています。

世界の何が、どこまで解明されているのか、要するにそういうことなのですが。

マントルや地核への到達、宇宙は膨張しているのか収縮しているのか、観測されなかった世界はどうなるのか、DNAのnon-coding領域の意義、などなど。

私の希望を多いに含んだ推測は「精神疾患の病理メカニズムが分子レベルで解明されている」「治療法についても同様に解明・確立されている」なのですが、其処は創作の中なので夢を見たかったということで……。

希望にはその裏返しのものも当然付随していますので、「どうしてこうなのか」は200年経とうが、おそらく1000年経とうが理解はされない、という憶測も抱いています。

それは正しく絶望なのですが、人間でもない長谷部には理解できないのでしょう。

大昔、私が好きだった(今も大好きな)アプリがありまして、その中でこう語られる訳です。

「いずれ人類は森羅万象を知る でもその時こそ本当の夢の終わりなんだ」

うろ覚えで申し訳ないんですが。

今回は4篇ありますが視点がバラバラですね。

あまり意味はないです。煙草の話も書きたかったし〝あの先〟が怖いという話も書きたかった、という感じで。

しかし些か情緒不安定に過ぎるような……。

 
 
 

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