新刊ができるまで
- Chisato Mitobe
- 2017年5月30日
- 読了時間: 2分
今回の新刊「Le banquet」ができるまでを書き残しておきます。
① ノートを用意

A5方眼罫のノート。
新刊のこと含めイベント関係のtodo管理もこれで。
下半分のスペースには大きめの付箋を貼り、細々したtodoを管理。終わったら剥がしてポイ。
② コンセプトを決める

全ての作業に関わってくる一番大事なところ。
迷ったらここへ立ち戻る重要なページなので、簡潔に、だが分かりやすくを心掛けて設定する。
③ 本文の内容を決める・書く

※公開したくないところはぼかしています
今回は8品=8篇で一つの話を構成すると決めたので、1篇ずつの内容を簡単にメモしておく。
これは主に矛盾が生じないようにする為の作業だったので、詳細なプロットという感じではない。ただのメモ。
このメモに基づいて本文を書きつつ、④以降の作業も進めていく。
④ 仕様を決める

ポストカード+封筒、という仕様はコンセプト決定の前後には考えていたので、取り敢えずそれだけをメモ。
それから枚数(普段でいうページ数)や用紙を決めていく。
封筒は色々と探し回ってこれしかない、というものを見つけられた。
最後に部数と価格を決定。これはデータがほぼ揃ってから〜注文後にやっと決まった記憶がある。
⑤ デザインを決める・作成

コンセプトを見直しつつ、まず「どういう構成にするのか」を考える(左ページ)。
今回は料理の写真を両面に配置し、裏面にテキストを置くことにした。
構成が決まったらラフを描いてみる。ここでは裏面のラフを4種類描いているものの、ちょっとした理由で全て没になる。
使う写真は「こういう写真が欲しい」というのを整理してから探す(右ページ)。
正直ここが一番難航し、何度も投げ出したくなった。最終的には探してきた写真を自分で加工したりもした(色を変えたり)。

因みに値札のページ。やっていることは新刊の②〜⑤と変わらない。
イメージ(コンセプト)を決定→載せる内容を整理→仕様を決めつつデザインのラフを描く→作る。
デザインの工程はこのノートの外であれこれ描いていることも多いので(そして作ったものを刷り出しては確認しているので)、ノートには残っていない部分が結構ある。
緑色のが①で述べた付箋。
大まかな流れは以上。
こうして見ると、「本文を書く」が入る以外は普段何かをデザインする時と変わらない。
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